- ハリネズミにはどの床材が良いの?
- 値段が安くてコスパのいいものを使いたい
- 床材の取り換え方や頻度を知りたい
- 床材はどういう理由で必要?
ハリネズミ用の床材ってどれがいいんだろう?
選択肢はたくさんあるからそれぞれの特徴を比較しながら選んでみるといいよ!
ハリネズミに適している床材といえば、何を思い浮かべるでしょうか。ハムスターのように木くずをイメージする人も多いかもしれませんが、実はハリネズミには様々な床材の選択肢があります。
実際にハリネズミを飼育している人のケージ内写真を見てみると、いろいろな種類の床材を使っています。ただ、選択肢が多いからといって何でもいいわけではありません。
そこで本記事は、 ハリネズミ用の床材のおすすめ、値段での比較、取り換え方や頻度、床材の必要性… …などハリネズミと床材についてまとめてみました!
もくじ
【ハリネズミ/床材】値段や特徴から最適な床材を選ぼう
ハリネズミの床材を選ぶときは、以下のポイントを基準にして総合的に決めてみるのが良いと思います。
- 値段
- 安全性
- 吸水性
- 掃除のしやすさ
この4つのポイントはどれも捨てがたい。安全性に関しては、おすすめしている床材はどれもハリネズミの飼育に使用しても問題ないものなので基本的に優劣はないのですが、個体によってはアレルギーを持っていたり、噛み癖があったりすると適していない床材もあります。
とはいっても、実際に使ってみなければ飼っているハリネズミに合っているか分かりません。また、飼い主側としてもできるだけ使いやすいものに越したことはありませんので、気になったものはいろいろ試してみることをおすすめします。
試してみないとわからないよね!
ハリネズミにおすすめな床材①:ペットシーツ
お手頃、清潔、掃除が簡単!
ペットショップに行くと最前列に並べられている光景をよく見るペットシーツ。ほとんどは犬・猫用の製品ですが、ハリネズミの飼育でもペットシーツは大活躍します。
回し車で遊びながら、おしっこやうんちをしてしまうハリネズミさん。放っておくと臭いが気になるし、そもそも不衛生。でも、毎朝ケージを確認してみると回し車の近くはおしっこやうんちまみれ。
こまめにお掃除することが苦手な飼い主にとっては憂鬱なポイントですが、床材をペットシーツにするだけでそんな悩みも解決です!汚れたペットシーツは丸めてゴミ箱へポイ。あとは、新しいものに交換するだけ。
掃除が簡単すぎる!
ケージの端っこは弱い
いくら吸水力の高いペットシーツでも、端っこまでカバーしきれない。ペットシーツの構造上、ケージの中でなるべく隙間がないように敷き詰めたとしても何かの拍子でずれてしまったりすると、ケージが汚れてしまう。
また、ペットシーツの下にもぐって遊んだり、ペットシーツを噛んでしまう子にはあまり適していません。誤って床材を食べてしまう危険性のあるハリネズミには、なるべく天然素材のほうがよいでしょう。
ペットシーツの守備範囲外にやられると悲しい・・・
ハリネズミにおすすめな床材②:ウッドチップ
最も定番の床材
小動物ペット用の床材といえばコレ。床材に迷ったらとりあえずウッドチップを選択してみれば形になります。大抵のペットショップで販売されているので、入手しやすいのもメリットのひとつ。
また、吸湿性・保温性に優れているため、暑さが気なる夏も、寒さが気になる冬も1年中通して使用できます。吸水力・消臭効果があるため、おしっこをしたとしても1週間程度なら臭いも気になることなく、使用し続けることができます。
ハリネズミがウッドチップを掘ったり、集めたりしている姿を見れるのもイイ!
アレルギー反応を起こすことがある
ハリネズミの個体によっては、ウッドチップとの相性でアレルギー反応を起こしてしまうことがあります。ウッドチップの原料は主に針葉樹と広葉樹に分かれますが、針葉樹はアレルギー反応を起こしやすいといわれていますので、基本的には広葉樹が原料のウッドチップを選びましょう。
- 白樺
- アスペン(ポプラ)
- ヒノキ
- マツ(パイン)
- モミ
ただし広葉樹といっても絶対的に安全とはいえません。ウッドチップから出る細かい粉塵が原因でハリネズミもくしゃみが頻発したり、体を痒そうにすることがあります。
床材をウッドチップに変えたときは、ハリネズミの様子をしっかり観察し、アレルギー反応やくしゃみ、鼻水の症状が出ていないか確認しましょう。
安くて使い勝手もいいけど、ハリネズミによっては気をつけなければいけないんだね
ハリネズミにおすすめな床材③:トイレ砂
吸水性や消臭効果が抜群
猫のトイレ用に使われている、いわゆる猫砂。吸水性が高く、消臭効果も優れている製品が多いため、ハリネズミのにおいが気になる人には特におすすめです。
おしっこなどで濡れると色が変わったり、固まったりするものは掃除もしやすくとても便利。においに敏感なハリネズミにとっても、頻繁に床材全部を交換せずに済むので良い選択肢となります。
なかなか大掛かりな掃除ができない人にとっては最適!
食べてしまったら危ない
吸水性が抜群なトイレ砂ですが、一方でハリネズミが口に入れてい待った場合、危険が伴います。噛み癖などあるハリネズミへの使用は要注意。
猫砂といっても素材はさまざまなので、ハリネズミへの安全を配慮した商品を選びましょう。
- 紙
- 再生パルプ
- ひのき
- おから
- ベントナイト(粘土の一種)
猫砂にも針葉樹が素材の商品もあるから注意が必要だね
ハリネズミにおすすめな床材④:コーンリター
見た目がおしゃれ
コーンリターとはトウモロコシの苗穂を粉砕した床材のこと。コーンリターの特徴は何といってもナチュラルな雰囲気でおしゃれなところ。白っぽい素材なのでケージ内も明るくなりますし、写真映えします。
ウッドチップなどと比べると値段は高くなりますが、その分インテリアの一部としても見栄えが良くなります。天然素材なのでハリネズミが誤って食べてしまっても大丈夫。
ホコリも立たないので、粉っぽい床材と比べるとハリネズミが体を掻く回数も減少します。
ハリネズミのインスタグラマーを目指すならこの床材しかない!?
コーンリターを踏む音が気になる
コーンリターはほかの床材と比べるとハリネズミが動くときにザクザクと音が気になります。元気に動いているのが音だけでもわかるのはメリットのひとつではありますが、音が気になる人もいるかと。
もうひとつ、コーンリターがどうしてもハリネズミの陰部にくっついてしまう。コーンリターの大きさが小さすぎる場合は注意です。
ハリネズミにおすすめな床材⑤:クルミリター
夏場に快適ひんやり感じる
くるみリターとはくるみの殻を粉砕した床材のこと。コーンリターと比較すると少し濃い色合いで、遠目から見ると土っぽくみえます。
素材に関してはコーンリターと同じく天然であるため、誤ってハリネズミが口に入れてしまったとしても比較的安全です。
くるみリターは粒状ではありますが、とてもサラサラしていて触るとひんやりしています。ハリネズミによっては、くるみリターを敷いてあげると夏場にはお腹をつけてぺたーっとリラックスする姿を見ることができるとか。
暑い夏を乗り切るためにくるみリターにするのもいいかもね!
吸水性があまりない
ハリネズミ用におすすめしている床材のほとんどは吸水性が高いものばかりなのですが、くるみリターに限っては期待したほど吸水してくれない印象があります。
また、もともとの色が濃いのでハリネズミがおしっこやうんちをした場所が分かりづらい。部分的に掃除するにはあまり適してなさそうです。
そして、くるみリターもコーンリター同様、ハリネズミが歩いたときにザクザク音が鳴ります。睡眠時に神経質な人は要注意。
ハリネズミはすごく気持ちよさそうだけど、維持費が結構かかりそうな予感・・・
その他候補にあがる床材
ハリネズミ用の床材を選ぶときは、基本的には上記でおすすめしている5種類の中からどれか選べば間違いないです。とはいえ、他の選択肢もないわけではないのでご紹介しましょう。
- 土
- 牧草(チモシー)
- 人工芝
- 紙類
- タオルや布
一応候補にはあげてみましたが、衛生面などの関係であまりおすすめしません。たまに人工芝でケージ内をコーディネートしている人もいますが、掃除がかなり大変なのではないかなと思います。
床材の合わせ技もおすすめ
そういえば、ケージの中で汚れているのは回し車を置いている近くだけだったような
トイレのしつけはできなくても、ある程度同じところに排泄したりするね
ハリネズミはトイレのしつけは難しいですが、ある程度同じところに排泄することはあります。よくあるのは回し車の付近。
飼育していてそんな傾向が分かってきたら、回し車の近くだけ、吸水性の良い床材や掃除しやすいものにしておき、寝床の近くは別の床材を使ってあげる、という方法もおすすめです。
また、ペットシーツを底に敷いておいて、その上からお好みの床材を使うことで定期的な掃除のときに便利です。
床材によってはハリネズミが掘ったり集めたりして遊ぶことができるので、一度設置し見てハリネズミの反応をみてみるのもいいでしょう。
【ハリネズミ/床材】おすすめした床材の値段を比較!
おすすめの床材は分かったけど、一番コスパが良いのはどれ?
ハリネズミが気持ちよく使ってくれることも大切ですが、ペットを飼っていく上で維持費も馬鹿にできません。そこで、おすすめしたハリネズミ用の床材の値段を調べて比較してみました。
種類 | 金額 | 容量 | コスパ |
ペットシーツ | 2,073円 | 300枚 | 7円/枚 |
ウッドチップ | 960円 | 7L | 14円/100ml |
トイレ砂(猫砂) | 500円 | 5L | 10円/100ml |
コーンリター | 2,180円 | 5L | 44円/100ml |
くるみリター | 2,300円 | 5L | 46円/100ml |
ペットシーツと他の床材は比較しづらいですが、なんとなく値段の比較はできたのではないでしょうか。
実際にハリネズミを飼育してみると、1週間に1回程度床材を交換することになるウッドチップとトイレ砂(猫砂)が一番コスパが良いのではないかと思います。
ペットシーツは1枚当たり安いですが、おしっこやうんちをされる場所は毎日交換しなければ衛生的ではありません。とはいえ、ウッドチップとトイレ砂(猫砂)も排泄が確認できたらそこだけ取り除くことが推奨されるので、手間はかかります。
掃除の手間を考えると、取り換えるだけのペットシーツなのか、おしっこやうんちの場所だけ取り除くウッドチップとトイレ砂(猫砂)なのか、どちらがいいかはあなた次第。
コーンリターやくるみリターは比較的高級品といえますね。その分見た目もウッド調のインテリアとマッチするので、見た目を優先する人はいいと思います。こちらの掃除の仕方や頻度は、ウッドチップやトイレ砂(猫砂)と同じと考えていいでしょう。
Amazonや楽天では業務用の床材を購入できる
では、ハリネズミ用の床材はどこで購入するのがいいか?という話ですが、おすすめはAmazonや楽天などのネット通販。
一番の利点は、業務用が購入できること。
一般的に業務用は内容量が多かったり、パッケージが簡易的だったりしますが、中身が一緒ならばより安いほうがお得なので問題ないですよね。
また、床材はどうしても内容量が多いので自分で運ぶのは大変ですが、ネット通販を利用することによってわざわざ大変な思いをせずとも購入できてしまいます。
床材のカテゴリーの商品は、まとめ買いすると安くなっているので是非1度見てみてくださいね。
床材によってはペットショップのセールが最安か
基本的にはAmazonや楽天などのネット通販が一番お得かと思いますが、たまにペットショップでもセールが開催されているところが多く、そのようなタイミングであればペットショップのほうが安く購入できるかもしれません。
ただし、コーンリターやくるみリターなど少し特殊な床材はペットショップにはおいてない場合があるので、そういう場合は残念ですがAmazonか楽天で購入する必要があります。
【ハリネズミ/床材】床材の取り換え方や頻度
吸収性の良い床材を使いながら、こまめに排泄物をお掃除しているからといっても、床材は定期的に入れ替えなければいけません。
- 頻度:週1回程度
- 時間:夕方~夜
定期的に床材の交換を行って掃除しておかなければ、ダニが発生したり、衛生的にもあまりよくありません。ケージの大きさが大きいと掃除も大変ですが、頑張りましょう。
床材の交換頻度は1週間に1回程度
日々ハリネズミが排泄するおしっこやうんちなどの処理は毎日行うとして、床材全体の入れ替えは床材にもよりますが1週間に1回程度の頻度で行いましょう。
ペットシーツであれば、毎日交換を行っているはずなので、そこまで頻繁にケージ全体の掃除は必要ありません。このあたりがペットシーツを床材に採用するメリット。
ただ、ペットシーツも端っこはなかなか吸収できずに漏れてしまったりしているので、汚れ具合によってはしっかり拭いて消毒しておきます。
床材の交換やケージの掃除をする時間は夕方~夜
床材の交換となると割と大がかりな掃除になってしまいますので、日中の時間があるときに済ませてしまいたいものですが、なるべくハリネズミの負担とならないように夕方~夜に行うほうが良いでしょう。
夜行性のハリネズミは夕方の薄暗くなるころから起き始めて活動を開始します。最も活発になる時間は21~24時頃。
余談ですが、餌やりやハリネズミとのスキンシップをとるのもこの時間に合わせてあげるとよりストレスなくお世話ができます。
1回ですべての床材を変えてしまわないよう注意
床材を全部入れ替えて新品にしたあと、ハリネズミがソワソワしてあたりを落ち着きなく動き回る姿を目撃するかもしれません。
その原因はにおい。ハリネズミは嗅覚によって場所やモノを記憶するので、今まで自分がいた場所からにおいが消えたとき驚いてしまう子もいます。
個体にもよりますが、床材を全て入れ替える掃除が週に1回行われるとさすがにストレスになることもあるので、掃除の際に少しだけ元の床材を残しておくとハリネズミも安心できます。
床材を敷き詰める厚さは2㎝程度
床材にもよりますが、ウッドチップなどをケージに敷き詰める場合は厚さ2cm程度が良いでしょう。 暑い夏場は少なめにして、冬は厚めにするなど、季節によって床材の量を調節することもおすすめです。
【ハリネズミ/床材】ハリネズミ飼育するうえでの床材の必要性
そもそも床材は必要なんだろうか・・・
維持するのにもお金がかかるし、ケージに敷いてある床材を全て入れ替えるのも結構な手間です。けれども、ハリネズミを飼育するうえで床材は必要といえるでしょう。
- 清潔に保つため
- 防寒対策になる
清潔に保つため
ハリネズミが決まったところでおしっこやうんちをすることができるのであれば、床材は必要ないかもしれません。
しかし、残念ながらハリネズミにトイレを覚えることは期待できません。ハリネズミがケージ内のいたるところで排泄してしまう度にすぐに掃除できればいいですが、なかなか難しいですよね。
そんなとき私たちの代わりに活躍してくれるのが床材だったりします。吸水性の高い床材を選べば、ケージ内はほとんど汚れることはありませんし、消臭効果がある床材を選べば、ペットを飼っているとは思えないほど動物のにおいもしません。
防寒対策になる
もうひとつは、床材を敷くことによって防寒対策にもなるということ。そもそもとして、冬であろうがハリネズミを飼育するならばケージ内の温度は適切に管理しなければなりませんが、ハリネズミ自身でも床材を集めたりして防寒対策をとれることができます。
個体によっては、穴を掘りたい欲求が強い子もいます。そういうハリネズミには穴が掘れるような床材を選ぶことも大切ですね。
【ハリネズミ/床材】まとめ
さて、本記事ではハリネズミ用の床材のおすすめ、値段での比較、取り換え方や頻度、床材の必要性…などについて書いてみました。
改めてハリネズミの床材を選ぶときにチェックしておかなければならないことをあげておきます。
- ハリネズミは個体によってアレルギー反応を引き起こす
- 誤飲の危険性があるので、なるべく天然素材にする
- 週に1回は床材を交換する
床材ひとつとってもハリネズミの命にかかわることが起きてしまいます。もし、何か異変を感じたのならなるべく早いタイミングで動物病院の獣医師に診察してもらいましょう。