- ハリネズミにミルワームをどのようにあげたらいいかわからない
- ハリネズミにミルワームを頻度や量は?
ハリネズミを飼い始めて間もないころ、またはハリネズミを飼う準備をしているとミルワームと言うキーワードに必ず出会うと思います。
魚類や鳥類、爬虫類(はちゅうるい)の飼育をしたことがない人にとってはミルワームという言葉自体初めて聞く場合もあるかもしれません。
今回はハリネズミの好物であるミルワームについて焦点を当ててみたいと思います。
もくじ
ハリネズミとミルワームについて
ミルワームとは
ミールワーム(Mealworm)(あるいはミルワーム、ミルウォーム、ミールウォーム)は、飼育動物の生餌とするために飼育・増殖されているゴミムシダマシ科の甲虫の幼虫の総称である。
日本では小動物を取り扱っているペットショップであれば大抵販売されているので、入手することは簡単です。
見た目のせいで少し苦手な人もいるかもしれませんが、ミルワームから害を受けることは全くありません。何よりハリネズミに与えると興奮するほどおいしそうに食べるので最初は抵抗があるかもしれませんが、しだいに「虫」から「餌」という見方に変わってくるかと思います。
また、ミルワームなどの昆虫を与えることにより、通常のハリネズミフードの単調さを回避しメリハリをつけることができるので、適度に与えることをお勧めします。
ハリネズミは昆虫が好物
ハリネズミは野生の環境下では、もっぱら昆虫など(特に無脊椎動物)を主食としているため、ミルワームなどの昆虫は本能的に好んでいるといえます。
つまるところ、ミルワームではなくても比較的軟らかい昆虫であればハリネズミにあげても問題ないのですが、一般的にペットショップで生餌として取り扱っているのがミルワームなので頻出するわけです。
販売されているミルワームの状態(種類)について
どうしても昆虫が苦手という人に朗報です。ミルワームは通常ペットショップで売っているような生餌(生きている状態)以外でも購入することができます。
生きていなくてもハリネズミはおいしそうに食べてくれますし、何より保管の面でメリットもありますので参考にしてみてください。
生餌
生餌を与えることにより、ハリネズミの本能的な「狩り」のような動きを見ることができます。最初は戸惑う姿を見せることがあるかもしれませんが、1度ミルワームの味を知ったハリネズミの食いつきは野生が垣間見えます。
現在ではミルワームの繁殖方法が確立されており、主要なペットショップではよく見かけるようになっていますが、毎日ペットショップに通い詰めることは難しくない人以外は、どうしてもまとめて購入して当日分以降を保管する必要があります。
生
ミルワームは生のタイプで缶詰めでも販売されています。この場合もちろん死んでいるのですが、生餌に近い状態なのでハリネズミの食いつきにも期待できます。
缶詰めタイプでも中身は結構な量が入っていて、1匹のハリネズミにしては全てを食べきるまでにそれなりの日数がかかってしまいます。この間に独特の臭いが気になる程度には発生してしまうので、購入する場合はなるべく少量のものがおすすめです。
乾燥
ミルワームは乾燥したタイプでも販売されています。3種類の中で最も日持ちするので、扱いやすさも抜群です。
形状もパリパリとしており、ハリネズミにはスナック感覚で与えることができるので、ミルワームの姿が苦手な人も比較的抵抗なく扱えると思います。
ただし、ハリネズミの食いつきは3種類の中ではそこそこで、ミルワームだからといって興奮しながら食べる姿には期待できないかもしれません。それでもほかのハリネズミフードと一緒に与えると優先的に選んで食べています。
ハリネズミにミルワームを与える頻度と量
頻度
ミルワームなどの昆虫を与える頻度は毎日でも構いません。ただし、あくまでメインはハリネズミフードであることを意識しておやつの感覚で与えるのが望ましいでしょう。
量
量に関しては、ハリネズミの大きさや年齢、通常の餌のバランスにもよって異なるため少量としか表現できませんが、与えすぎると肥満などの原因にもなりますので、与えすぎには気を付けましょう。
ミルワームなどの昆虫を与えすぎてしまうと、主食であるハリネズミフードを食べなくなってしまうケースがあります。ハリネズミの健康のためにも主食と副食のバランスは大切です。
ミルワーム以外の選択肢
先ほども述べましたが、ハリネズミ与える昆虫はミルワーム以外でも問題ありません。
ジャイアントミルワーム
その名の通りミルワームの大きい版です。略称でジャイミルとも呼ばれています。別名ではグレートミルワーム。こちらもミルワームと同様ペットショップで見かける頻度も高く、入手しやすい昆虫の1つです。
与える際に注意しておきたいポイントがありまして、ジャイアントミルワームはハリネズミにとって顎が大きく噛まれると怪我をしてしまう危険性があります。
対策としてはハリネズミに与える前にジャイアントミルワームの顎(頭)をつぶすことで事故を防ぐことができます。
フタホシコオロギ
フタホシコオロギも爬虫類などのペットの餌としてよく用いられる昆虫の1つで、ミルワーム同様ペットショップで比較的簡単に入手することができます。
最大全長は20~26mm程度でペットショップではSサイズやMサイズなど大きさに分けて販売されていたりします。
恒温条件下では一年中繁殖させることが出来るため、ペットの餌として飼育することも可能。
ミミズ
釣り餌として販売されているので入手することは難しくないでしょう。シマミミズにはライセニンという毒素が含まれているため、アカミミズかドバミミズを選んでください。
野生のコオロギやミミズを与えてはいけない
コオロギやミミズ程度であれば、近くの草むらなどに生息していますが、野生の生きものには寄生虫など、ハリネズミに悪影響を及ぼす可能性があるので必ずペットショップなどで販売されているものを与えるようにしてください。
まとめ
今回はハリネズミの好物であるミルワームについて基本知識や与え方等を解説させていただきました。
必ずしもハリネズミにミルワームをあげる必要はありませんが、単調になりがちな食事にメリハリをつける役目として与える事は効果的です。
生き餌が苦手な方はドライミルワームから始めてみてはいかがでしょうか。ハリネズミも喜びますよ。